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米国オハイオ州ケントにあるケント州立大学で院生活を送る現役留学生のとしえさんが不定期日記を書いて下さることになりました。留学生のキャンパスライフやプライベートってどんなものなんだろう? という疑問のある方はこのサイトを頻繁に覗いてみて下さい。とっても楽しい文章です。
■日記スタートの月 = 5月分の日記はこちらです! ■免許、日本食、授業、炊飯、洗面所騒動、ヤキトリ・・・、6月分の日記はこちら! ■ディナーパーティー、ルームメイト、車・交通事情、ショッピング・・・、7月分の日記はこちら! ■美容院、オリエンテーション、免許更新、ナイヤガラの滝・・・、8月分の日記はこちら! ■連続テロ事件について、アイスホッケー観戦・・・、9月分の日記はこちら! ※感想・質問・励まし等、としえさんへの もお待ちしています。
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| #31. (2001年10月22日) ●パンプキン彫りコンテスト |
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今月の31日は「ハロウィーン」です。アメリカの英語の授業で「ハロウィーンの由 来」というのをやったと思うのですが、忘れました。要するにお盆のアメリカ版と 思って下さい。お化け大会です。その日の晩、子供たちは仮装して、「Trick or Treat!」(お菓子くれないといたずらするぞ!)と言いながら近所の家々を回り、袋 いっぱいにキャンディやチョコレート、ガムなんかを集めて帰宅します。そのほかの 行事としてはその日の前の週末に(今週の土曜日です)、ダウンタウンでコスチュー ムパレードがあります。私はまだ何になるか決めてないので、週末にボーイフレンド とコスチュームを買いに行きます。それともう一つ、「パンプキン彫り」というのが あります。日本では余り見かけないオレンジのかぼちゃの中をくりぬき、表面に彫刻 をして中にろうそくを灯します。「Jack’-o’-lantern」(ジャッコーランタン)(日 本語での発音がわかりません)です。これを先週末、ルームメイト、ルームメイトの 友達、私のボーイフレンド、私とで、一応コンテスト、と言うことで行いました。 先ずはかぼちゃ探し。近所のスーパーにもたくさんかぼちゃは売ってるのですが、 ルームメイトが、「パンプキンファームとやらへ行ってみたい」というので、そこで 購入することにしました。彼女は人からその場所を聞いたらしいのですが、話からす ると、どうやらそこは私も知ってる場所でした。実はボーイフレンドの家へ行く途中 に、大きな看板を見たことがあるので、じゃ、私が案内しましょう、と言うことにな りました。車を30分ほど走らせると例の看板が出てきました。その先の道を右に曲が れ、と書いてあるので、細い、とうもろこし畑の間の道を行くと、右前方にごろごろ と黄色のかぼちゃが見えてきました。「Parking」の札もかわいかったです。 かぼちゃは値段毎に列を作って並んでました。25セントから高いのは7ドルくらいの があったかなぁ。余り高いのはその分重いので無視してたので、余り覚えてません。 かぼちゃの間でうろうろしてるいと、一人の経営者らしき「老婆」が「ちょっと説明 させて。かぼちゃは値段の列に並んである通りの値段。向こうにあるのはまだ値段が 無いけど、重さをはかって売るわよ。それと向こうの「コーンメイズ」(とうもろこ し畑の迷路)は入場料2ドル。4時には「ヘイライド」(多分荷車に干草が載ってい て、それに乗るんだと思います)が戻ってくるわ。後20分ね」などと説明を受けまし た。かぼちゃ探しの前に、ちょっとファームを探索しようか、と言うことになり、何 やら向こうに動物(やぎでしたが)が見えるので、ルームメイトと二人でそこへ行こ うとすると、「アニマルファームは入場料2ドル」とまたおばーちゃんが登場して来 ました。「なんでやぎ見るのに2ドルも払わなあかんねん」と二人で引き返そうとす ると、「動物触るの面白いわよぉ」と誘いかけてきましたが、「結構です」とかぼ ちゃのほうへ戻りました。 「なんでもお金取るねんなぁ」と思いつつも、私はすぐに2ドル25セントの形のいい かぼちゃを見つけました。それと、ボーイフレンドの家に飾るのが欲しかったので、 75セントの物も一つ。後は部屋の飾り用として小さなかぼちゃが3個で1ドルだったの でそれも購入。で、そのおばーちゃんのところへ行き、「これが2ドル25セント、こ れが75セント、で、この3つは1ドル」と、1ドル札4枚を渡そうとすると、まだ計算し ています。「いや、だからぁ、これはここから持ってきたから2ドル25セントでしょ ?で、これはあそこの列で75セント。これで3ドルでしょ?で、この3つで1ドルのを 足すと4ドル」でもまだおばーちゃんは納得がいかないようで、計算を続けていま す。でもようやく、「4ドルね」といって、私のお金を受け取ってくれました。1ドル 札を4枚渡すと、「私1ドル札好きなのよぉ」と喜んでました。さて、このかぼちゃを どうやって車まで運ぼうかと思っていると、なぜか私のところへスーパーのビニール 袋が「これに入れなさい」とばかりに風で飛ばされてきました。で、ありがたくこの 袋を使わせてもらいました。でもこのおばーちゃん、この計算力でちゃんと経営して いけてるのでしょうか? 次の日の土曜の夕方、ボーイフレンドと香港人のルームメイトの友達もやってきて、 かぼちゃ彫り大会です。私とボーイフレンド、ルームメイトとルームメイトの友達と で組になり、コンテストをすることにしました。先ずはかぼちゃのへたの部分を包丁 で切り、後は中の種や綿状の果肉をすくいだします。その後表面に顔のデザインをし ます。どんな顔にするか双方迷いました。ルームメイトの友達の専攻は服飾デザイン で、「こっちにはデザイナーがいるからねぇ」と言うので、こちらも負けずに、 「こっちにはエンジニアがいるもんね」とわけのわからない問答の後、デザインが決 まったので彫りにかかりました。
日本にある黒いかぼちゃと違って、このオレンジのかぼちゃの中身はすごく柔らか く、彫刻がしやすいのです。できあがったものを窓際に飾ってろうそくを灯して記念 撮影。で、判定は…。結局両方とも優勝と言う、なんか幼稚園の子みたいな結果に終 わりました。写真の左から私とボーフレンドの作品、ルームメイトとその友達の作 品、一番右はボーイフレンドの家用に私が彫ったものです。 日本で花屋さんを経営している友人が言っていましたが、日本ではまだまだこのタイ プのかぼちゃが流通していないようですね。だから、かぼちゃ彫りもなかなか定着し ないでしょう。でももし手に入ったら、挑戦してみてください。 |
| #30. (2001年10月13日) ●ラジオ出演 |
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今こちらの気候は、寒くなったり暑くなったり雨が降ったりと、安定しない天候が続 いています。日本のように「衣替え」をしないのはそのためです。セーターがいる日 があると思えば、次の日はTシャツ一枚で過ごせたり。日本のような四季があるから こそ、日本人独特の穏やかな気質(今はそうとも言えないですが)が生まれたので しょうね。 さて、先日なんとラジオ番組に出演してしまいました。と言いましてもこちらのラジ オではなく、日本のしかも関西地方だけで流れている番組です。母や妹の話によりま すとい、番組の中で、海外に住む人を募集して、その人に電話をかけよう、という企 画があり、母が「こんな娘がアメリカに居ります」とメールを出したらしいのです (実際には私の妹が文章を書き、送っています)。するとそれが採用され、私のラジ オ出演が決まった、というわけです。 そのコーナーでは、私は二人目だったらしく(週に一人みたいです)、しかも、私は ほんの5分程度しゃべるだけかと思っていたのですが、途中CMが入り、15分から20分 くらいインタビューを受けたと思います。私はこの番組を日本にいるときから毎朝聴 いていて、この番組のパーソナリティとしゃべるのもすごく楽しみでした。先週の月 曜日の夕方5時ごろに電話します、とのことで、その日はボーイフレンドにも「月曜 日は絶対に電話してこんといてや」と念を押し、日本からの電話を待ちました。あん まりどきどきはしませんでしたが、すごく楽しみに待ちました。 事前に番組から電話があり、「来週お電話しま〜す」とのこと。そのときにも色々な 話をして(30分以上)、事前インタビューがありました。先ずスピーチパソロジス ト、というのが珍しかったらしく、番組が飛びついたのでしょうねぇ。本番でも、こ の話を一番に聞かれました。でも、どうやらこのパーソナリティ、私が既にスピーチ パソロジストとして働いてると勘違いしてるみたいでした。私の言い方も悪かったの かも。「…で、私は今その勉強をしています」と付け加えるべきでした。当然(?) ボーイフレンドの話にもなり(あの人たちは、こういう話にうまく持ってきますよ ねぇ)、いろいろ尋ねられました。で、突然、私は知らなかったのですが、私の母も 電話に出てきたのです。パーソナリティは「ぼくらしばらく黙ってますから、母子の 会話を…」などと言われ、困ってしまいました。なぜならその日の朝、母から電話が あったところだったのです。別にしょっちゅう電話で話してるし、メールもしてる し、取りたてて新しい話題もなく、「栗ご飯を作りました。ショーンもルームメイト のルビーちゃんもおいしいって、食べてくれました」などと話すと、「いつもそんな 感じで話してるんですか?」と言われたので、「やっぱりラジオですから、あんまり 関西弁まるだしではと思いまして…」と弁解。 ラジオを聴いてくれていた数人の友人や親戚からメールをもらい(朝早い番組なのに ありがたいことです)、「いつもとはなし方が違う」とか、「もっとぼけてくれるか と思った」とか、そんな、初めてのラジオ出演で、しかも始めて話をする人にそん な、めったなことは言えませんよねぇ。 コーナーが終わり、担当の人に電話が切りかえられると、「楽しいお話でした。予定 よりちょっと長引きましたが」とのこと。同時録音のテープも送ってくれるそうで す。とても楽しく、良い経験でした。テレビ出演があるときには、この日記でもお知 らせします。でわまた。 |
| #29. (2001年10月09日) ●食欲の秋 |
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こんにちは。今日は「食欲の秋」の話です。私の通う建物のすぐそばに、栗の木が何 本かあります。去年の今ごろ見つけて、そこで拾った栗をゆでて食べてみると、結構 おいしかったんです。アメリカ人は誰も栗を拾って焼いたりゆでたりしようとは思い ません(栗はクリスマスシーズンの食べ物です)。だから、私の独壇場!とおもいき や、実は最強の敵がいたのです。それは、「中国人」と「リス」です。朝早くの週末 に、「絶対私ひとりや」と思って現地へ行ってみると、既に二人の中国人らしき人達 と、リスが栗の奪い合いを展開してました。去年は余りたくさん採れず一人で楽しん だだけだったのですが、今年はルームメイトのルビーちゃんもいることだし、二人で 収穫すれば、かなりの量になることを予想し、去年よりも早めに現地を訪れることに しました。 去年のいつごろ採りに行ったのか忘れてしまったので、日本に住むおばに(去年栗拾 いについてのメールを送っていたので)いつ頃だったか確認し、その少し前に「偵 察」にでかけました。すると、そこには既に年配の中国人らしき男性(日本人ではな い)がスーパーの袋の3分の1ぐらいを栗でいっぱいにしていました。「これはヤバ イ。来週中には来ないと」と先ずは偵察のみでその日は切り上げました。 次の週の火曜日、昼からの授業が終わってから、ちょっと寄ってみる事にしました。 すると、あるわあるわ、ごろごろとおいしそうな栗がそこら中に…。私は持っていた 紙袋に重たくなるくらい拾いました。それでもほんの5〜10分くらいだったと思いま す。拾っている間も、上から「ボサッ」という音とともに栗が「いが」ごと落ちてき ます。ちなみに英語で「栗の毬(いが)」は「a chestnut case」というようで (ボーイフレンドは「なんて言うか知らん」と言うので辞書で調べました)、なん か、情緒ないですね。とにかく、持っていたのが小さな紙袋だったので、そこが抜け ないように手で押さえて、家まで帰りました。
台所にその栗を置いていると、ルームメイトが見つけて、「これどこで採ってきたの ?」と尋ねるので「ミュージック&スピーチの建物の前に栗の木があるって前に教え たでしょ」というと、「私も行ってみよう」と言ってました。その二日後くらいだっ たと思うのですが、彼女も私よりたくさんの、しかも大きめの栗を拾ってきました。 しかも何度も行ったようで、台所は栗だらけです。最初私はゆでて食べてたんです が、彼女は最近オーブンを使うのが好きで、オーブンで焼き栗を作りました。週末に ボーイフレンドがまたアイスホッケーの試合に来るので、そのときに「栗ご飯」に チャレンジしてみることにしました。先週の金曜日のことです。
先ず栗の外の「鬼皮」をむきますが、前の晩から水につけておいて、皮が剥きやすい ようにしておきました。金曜日の昼過ぎから、日本のドラマのビデオを見ながら(田 村正和と常盤貴子が出ていた「美しい人」)、皮むきを始めました。よく母が、中の 「渋皮」は包丁で削ってたのを見ましたが、収穫してまだ日が経ってないのが関係す るのか、指で簡単に取れました。でも、2時間以上はかかったかな…ビデオ2話か3話 見たような。その後、4時くらいから炊き始めました。塩やなんかの分量がわからな かったので、インターネットで調べたり、母や妹のアドバイスに従い、でも結局は目 分量で味付けをしました。この辺が私流。炊飯器のスイッチが切れたころにルームメ イトも戻ってきたので、「ちょっと見てみよか」と蓋をあけてみると…なんとおいし そうな栗ご飯!で、ちょっと味見もしました。これまた格別な味!日本で食べていた のと同じ味!ルームメイトも始めての味に「おいしぃ〜。作り方教えて!」と言って 喜んで食べてました。「あなたの分もあるからね。今日はとんかつにするねんけど、 食べる?」と尋ねると、彼女とんかつがすごく好きらしく、その晩は、私が食事を 作ってあげました。 ボーイフレンドはホッケーの試合があるので、縁起かつぎに、「今日はとんかつや でぇ」と栗ご飯、とんかつ、お味噌汁という、カナダ人の彼が、私に出会わなければ 決して口にすることのなかったメニューでした。栗ご飯もとても気に入ったらしく、 喜んで食べてくれました。なんせ、拾ってきた「ただ」の栗ですから、普段日本で 作っていたときより、栗の量が多いんです。今もまだ、冷凍にしたものがあります。 今日の朝の授業が終わって、現地に行ってみると、もう、栗は落ちてませんでした。 木にももう残ってません。一番良いときに収穫したな、と思います。 |