結果的にこのホストは大正解でした。彼は現役大学生のスポーツマンで、大学の行事などにも積極的に関わっている活動的な人でした。留学生の課外活動などを企画したりする部署の委員長などもしていました。非常に好青年で、朝晩の食事もきちんと作ってくれましたし、どこかに外出する際にもつれて行ってくれたりと、良い兄貴分であり保護者でした。
ホストファミリーというと、当初の僕が抱いていたように、両親が揃って子供もいる家庭を想像するケースが多いと思いますが、アメリカではこのファミリーという概念が日本とは少し違ってきているようです。日本もそうなりつつありますが、離婚率が高いことから、片親の家庭も多いですし、非常に複雑な家族構成になってしまうケースもあります。
たとえばある夫婦が離婚して、奥さんのほうが一人息子を引き取ったとします。その奥さんが別の人と再婚し、再び離婚。ところが今度はその息子を旦那のほうが引き取ったりしていくケースがあるんです。その旦那が別の人と再婚ということになると、息子にとって、両親とは血縁関係がないことになります。この手の家族は意外と多く、一種の社会問題にもなってきているんですが、同時に、これまでの家族という概念が崩壊してきて、家族 = 血縁関係というよりも、家族 = 共同生活集団というドライな感じに変わってきているんです。
男同士、あるいは女同士で一軒家を借りて住み、ホストファミリーとして留学生を受け入れている人たちもあります。こういうのもホスト”ファミリー”ということになるわけです。
いずれにしても、ホームステイというものにあまり幻想は抱かないほうが良いでしょう。当たり外れもありますし、外れだったとしても、それはまたそれでよい経験です。なんでもスムーズに行くよりも多少苦労したほうが留学生活にも幅が出るというものです。その点、僕の場合、ホームステイは良すぎましたね・・・。
ただ、僕も今は、留学生の親のほうに近い年代になってきていますから、留学生を送り出す両親の側に立って考えると、やっぱりきちんとした家庭であったほうが安心という気持ちもわかります。白人家庭ではないというだけで心配になってしまうご両親も多いでしょうし、まして一人暮らしの男の家がステイ先などと言われたら・・・、焦りますよね。
そういうことが心配であれば、ホームステイを申し込む段階でどんどんリクエストしたほうがいいと思います。両親揃った家族がいい、とか、学校から近いほうがいい、とか、何でも希望は伝えておいたほうがよいでしょう(それが通るとは限りませんが)。アメリカでは言うべきことや希望をハッキリ伝えてもワガママと捉えられることはそれほどありません。それより、何も言わずに不満気にしていて、突然、文句を言い出すほうが嫌がられる、というより不気味がられます。
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