FLS オンライン留学

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2001年の5月から2003年の5月まで、丸々2年間、当時現役の留学生だったトシエさんが MIYACO に寄せて下さった日記です。当時から大分月日が経ちましたので、現在のアメリカ留学・生活事情にそぐわない箇所もありますが、当時の貴重な記録として、また、ひとつの読み物としてお楽しみ下さい。 【目次はこちらです】

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気球が1つも飛ばない気球祭

#55. (2002年07月27日)

ボーイフレンドの友達から電話があり、金曜日の夕方に「バルーンフェスティバル」 があると言うことを聞き、その友達夫婦とボーイフレンド、私とで出かけました。場所はケントの大学のスタークという郡にあるキャンパスの大学敷地内です。

道路はすでに混雑し、会場に着いたのが7時半ごろでした。会場には大勢の人が椅子に座ったりシートの上に腰掛けたりして、気球が上がるのを待ち構えてました。会場にはたくさ んのフードコーナーがあり、出かける前に軽い食事を済ませた私とボーイフレンドは「ビールが飲みたいなぁ」とビアガーデンの方へ進みました。

ビアガーデンの入り口には「子供禁制」と書いてあり、どうやら入り口で ID チェック をしているようです。私はふと不安になり始めました。実はその時 ID を持って出なかったのです。でもよく見ると ID を必ずしも全員が見せているわけではないようなのです。アメリカは、州によって幾分違いはありますがだいたい21歳以上がお酒を飲める年齢です。でも必ずバーやスーパーで ID がチェックされるわけではなく、明らかに21歳以上とわかればチェックされない人もいます。

友達夫婦が先に中へ入りました。次に私たち。入り口に立っていたおばさんに「ID 持ってないんですけど…」 というと「だめ」の一言。ボーイフレンドが、僕が持ってるからと言ったのですが、だいたいそんな理屈通る分けないです。私は憤慨。だって、私は21歳をはるかに 超えていて四捨五入すると「?0歳」で、ボーイフレンドより年上なんです。

別に自慢じゃないんですが、私はこの国で相変わらず若く見られます。しかし、これは度を越し過ぎです。これが私が若く見られて苦労することなんです。ま、ID を忘れていった(というより故意に財布を置いていったのです)私が悪いんですが。そのことを友達夫婦に言うと、自分の車でとりに帰れといってくれたのです。仕方なしにそうさせてもらいました。

まず駐車場に向かうまで私はぶつぶつ文句を言いっぱなし。直接的には関係のないボーイフレンドにまであたり散らかし、「ばかげてる、21歳を10以上も越してるのになんで入られへんのよ!」と。そのうちボーイフレンドも怒りだし、「いいか、どこへ行くときでも ID を持って出ろ!」というので、「分かりましたよ、いつ何時でも、死ぬまでそうしますぅ!」と「逆ギレ」するありさま。

財布をバッグに入れて出かけ、会場に戻っていくうちに気もおさまり出しました。8時を過ぎていたので辺りは少し暗くなってましたが、バンドが演奏したり、フードコーナーも人でいっぱいです。ビアガーデンのところで、先ほどと同じおばさんに ID を見せる前に尋ねました。「私、何歳に見えますか?」彼女は、私の顔をジーと見ながら答えに困っていたので ID を見せました。そして、"No way!" と叫びました。「ほんとうよ。私、これをわざわざ家までとりに帰ったんです」と言って中に入りまし た。

中では友達夫婦とそほかのお友達たくさんもすでに酔っぱらっていました。私たちもビール用のチケットを買い、仲間に入りました。

ビールチケットは、ラージサイズカップがチケット2枚、スモールサイズカップがチケット1枚となっていました。ところがこの表示は実際にビールが売られている場所でのもので、チケット売り場ではラージサイズがチケット4枚、スモールサイズがチ ケット2枚となっていたので、私達はちょっと多く買い過ぎました。なんでこんなことになっているのか理解に苦しみます。たくさんチケットを買わせてたくさんビールを飲ませるためでしょうか。

さて、結構飲んだな、と思ったころに、友達夫婦のそのまた友達の女性2人が ちょっと面白いことを言い出したのです。ラージサイズのビールはチケットが2枚必要なんですが、若い男の子にチケット1枚と、1ドル札をいっしょに渡して「ラージを2つ」というと、ちゃんとラージ2つもらえるというのです。金額的には2ドル分ですが、男の子達は現金を手にできるわけです。そんなことが本当にできるのかと半信半疑でしたが、みんなに追いたてられてその2人の女性の後からついて行きました。そんなこと今までにやったことなかったので、2人がやってるのを見てうまく行ってるのを確認してから私も試してみました。2人いた若い男の子の1人に 「ラージ2つ」と言ってチケット1枚と、その下に隠した1ドル札を渡しました。渡すとき笑顔も忘れませんでした。すると本当にラージサイズを2杯入れてくれたのです。

グループに戻って行くとみんなの歓声。そんなこともあり、またもや飲みすぎ ました。しかし、これはどうやらその2人の若き青年たちにのみ通用するようで、私を連れていってくれた女性1人が、少し年配の(と言っても見たところ30代くらいでしたが)男性に同じようにやると断られたそうです。アメリカという国はいまだによう分からないところがあります。でも断るのが普通ですよね。

11時ころになり、みんな酔っぱらったので帰宅することに。しかし、これはたしか 「バルーンフェスティバル」だったはずなのに、結局気球なんか1つも飛ばなかったんです。下手なバンドが演奏する中で(あれはケントの軽音部かなんかのバンドで しょうか)ビール飲みまくりの喋りまくりで終わりました。

帰宅途中になぜかバーに立ち寄ることになり、早速 ID を見せることになると、今度はボーイフレンドがなにやら入り口で引っかかってます。実は、彼の免許証、今年の彼の4月の誕生日で期限が切れていたのです。更新の度にわざわざはがきを送ってくれる日本のシステムはこの国には存在せず、自分で気をつけておかないと誰も教えてくれません。結局バーに入れてもらえたのですが、ボーイフレンドはそれまで免許が切れていることを全然知らなかったらしいのです。バーではビールを1本ずつ飲んですぐに出ました。 結局昨日は一体どれほどビールを飲んだのか、数えれば分かりますが恐ろしいので止めました。

次の日(今朝ですが)、例の友達がわざわざ電話をしてきてくれたようで、今から髪の毛をカットに行くから、そのときに免許更新事務所が開いてるかどうか確認して、 また電話してくれると言うのです。結局開いていたようで、ボーイフレンドは更新に出かけました。しかし、更新が遅れたからといって、とやかく言われることはなく、 難なく普通どおり視力検査と写真撮影で終わったそうです。一体更新期限は何のためにあるのでしょう。やっぱり理解に苦しむ国です。
【第56話へ】

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