留学日記「可愛い!から嫌い!!へ」

2001年の5月から2003年の5月まで、現役のアメリカ留学生だったトシエさんが MIYACO に寄せてくださった留学日記の1編です。現在の留学事情とは異なる部分もありますが、 当時のアメリカ生活を伝える貴重な記録として、ひとつの読み物としてお楽しみください。

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可愛い!から嫌い!!へ(第57話)

日付:2002年8月9日/執筆:トシエさん(当時アメリカ留学中)

留学日記本文

事件発生です!! 本当に頭にきてます。2日前の夜のことです。

私の今のアパートは小さいのでドアや窓を閉めたままにしておくと、夜、料理したときの熱気がこもってしまうときがあります。その日も夜遅くにちょっとコンロを使ったため、リビングが暑くなってきたのです。で、ちょっとドアを開けて涼しい空気を入れようと思い、何気なくドアを開け、玄関あたりを見渡しました。

アパートだとガーデニングというものは楽しめませんので、せめて鉢植えだけでもと鉢植えのイングリッシュアイビーとシャコバサボテンを玄関近くに置いています。シャコバサボテンは葉の部分を一節切って土に挿しておくと根が出てくるので、貧乏人の私はこうして花を増やします。どちらも1ヶ月ほど前に植え替えをし、その成長を楽しみにしているところでした。

倒された植木鉢の事件を表すイラスト

その1つ、イングリッシュアイビーの植木鉢が倒され、なかの土ごとひっくり返されてるではないですか!! 夜中だったし、なんか怖いような腹が立つような…。暗かったので完全に元通りにするのは次の朝にしようと土をかきあつめ、まだ根っこがひょろひょろのアイビーと一緒にもとの鉢に戻しました。

翌朝、気になったので朝の9時ごろ植木鉢たちを見てみました。するとアイビーの鉢が同じように倒され、なかの土ごと掻き出され、しかも今度はシャコバサボテンまで倒されてます! もう泣きたい気分…。「だれじゃ~…」と周りを見渡しても誰もいません。人間がこんないやらしいことをするわけがありません。

実はこのあたりにはウサギや猫やスカンクまで生息しています。シャコバサボテンはちょうど株と株の間に猫の手ほどの穴があいてます。BF (これからこの書き方にします。こんな便利なかつ短い表現方法があったことに長年気付きませんでした)に相談すると、「猫かスカンクやろう」というのです。「何でそんなことするのよ! 今までは1回もしたことないのに!」というと、「なんかえさがあるかと思って掘り起こすねん」とのこと。でも、今まで1度もされたことがないんです。ずーと同じ場所に置いていたし、何ら変わった事はありません。

そして夕べ、12時半ごろに気なって見てみました。やっぱりやられてます。イングリッシュアイビーです。こんなこと繰り返してたら枯れてしまうぅ~。で、これは地面に置いているから猫だかスカンクだかがやって来て引っ掻き回すのであって、少し高めのところに置けば届かないのではと思いました。で、クーラーの室外機の出っ張りにアイビーとシャコバサボテンの鉢を移しました。シャコバサボテンの苗は小さいから興味がないのか、今まで被害に遭っていなかったので、そのままにしておきました。

その後ベットに入ったのですがなぜか眠れなく、2時前ごろに再び気になってドアを開けてみました。すると案の定、小さなシャコバサボテンがやられてました。まだ小さな小さな根っこがやっと出てきたところなのに無情にも土ごと掘り返されてます。あ~、姿なき犯罪者に怒りを覚えます。

自分なりにこの事件を考察してみました。もしこれが猫なら穴を掘る目的はただ1つ…「排泄」です。しかし、ひっくり返された土のなかにはそれらしき物はなく(土をかき集めるときこれが一番恐怖でした)、猫ではないのではないかと思ったのです。

植木鉢事件の犯人と推測されたスカンクのイラスト

次にスカンクです。スカンクの習性をあまり知りませんがどうやら夜行性のようですね。何度かお目にかかって写真を撮ったことがあります。しかも近寄ると臭いガスを引っ掛けられるそうですが、私はずいぶん近くまで行ってもそんな目にあった事がないのです。多分友達だと思ってるのでしょう。雨の日の昼間にうろうろしているのを見かけたので(かわいい!)と思って何枚か写真を撮ったんです。しかし、今思うとこの馴れ馴れしさが災いしたのかもしれません。(ここの住人は僕の友達。きっと何しても怒らない)とでも思ったのでしょうか。多分スカンクです。スカンクに違いありません!

実は隣に住む人が刑事さんらしいのです。調査をお願いした方が良いのでしょうか? しかし、現場を押さえたわけではないし、監視カメラか何かを設置しないとだめですね。

今植木鉢は少し高いところに置いてあります。猫なら跳び上がれますがスカンクは無理でしょう。このまま無事であれば、犯人はスカンクと見て間違いないと思われます。あ~それにしてもくやし~! 私が大事にしてる植物をこんなにするなんてぇ! みなさんもスカンクには注意してください。え? スカンクがいない? スカンクって北米大陸のものなんですかねぇ。スカンクのガスの臭いはごま油に似た、ちょっと東洋風のにおいで、私はあんまり嫌いではないです。あ、これがいけないのかも。スカンク嫌い!!

※文章の内容は、当時の状況をもとにした執筆時点の情報です。現在のアメリカ留学・生活事情とは異なる部分があります。

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