ELS 一覧

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2001年の5月から2003年の5月まで、丸々2年間、当時現役の留学生だったトシエさんが MIYACO に寄せて下さった日記です。当時から大分月日が経ちましたので、現在のアメリカ留学・生活事情にそぐわない箇所もありますが、当時の貴重な記録として、また、ひとつの読み物としてお楽しみ下さい。 【目次はこちらです】

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花火と足のサイズはいかに

#15. (2001年07月12日)

やっほ~い! 今日でやっと夏前半の授業が終わりました! 何とも苦しい5週間でした…。この前半5週間は2クラス取っていたのですが、昨日はその1つの最終試験があり、ほっとしています。

ただ、ほっとするのはまだ早く、実はこの授業、どうやらみんな成績が悪いようで(私も含め)、先生が「追加得点」をくれるそうですで(日本語では "extra credit" をなんと訳しますか?)、それが言語障害を持つ患者さんのビデオを見てレポートを書くものです。

締め切りは10月9日。昨日の試験が終わった時点で、extra が欲しい人は「プロジェクトで点数稼ぎたいです」とテストの裏に書き込めば、今回の成績はこのプロジェクトが終わるまで延期されるのです。

もちろん、3回の試験でいい成績が取れると自信のある人は受けなくていいんです。でも、クラスのほとんどの人が「受けます」って手挙げてました。私も当然受けます。しかもルームメイトは前にこのプロジェクトをやっているので、助けてもらって満点取るつもりでがんばります。

朝の7時や8時に起きて勉強し始める生活は当分なさそうです(来週からの新しい授業がどうなるかわかりませんが)。

と、このように先週1週間はテスト勉強で終われていたのですが、独立記念日があったり、週末にダウンタウンでお祭りがあったりで、勉強の合間の休息もありました(というより、私が勉強に没頭しているとボーイフレンドが「ふくれる」ので)。

まず独立記念日は期待はずれでした。よく映画やテレビで見るパレードが見れるのかと思ったのですが、それは大都会だけのようです。

花火

で、夜の花火大会は盛大だろうと期待したのですが、見ていた場所が少し遠かったのか、日本で見るのより地味でした。

それよりも花火を見物していたフィールドで、なんか妙なものを見かけたのです。ボーイフレンドに尋ねると "fire…" なんとかって言ったので、てっきり "fire works" (花火)の何とかと言ったのだと思ってました。「へ~、火の粉がこんなところまで飛んでくるんだ…」と感心しました。日本ではこんなことないのに、やはり場所が変わるとこういった現象まで変わるのかと。

ところがもう一度聞いてみるとそれは "fire works" ではなく、"fire flies" (ホタル)だったのです!!

子供のころにホタルを採った経験はありましたが、飛んでる姿はもうすっかり忘れてしまってました。ふわ~ん、ふわ~んと飛んでは柔らかい光を放つ…。数はそんなにいなかったのですが、花火よりこっちのホタルのほうが私にとっては感動的でした。やっぱりオハイオのこの辺って田舎なんですねぇ。

土曜日はケントの町のお祭りでした。どうやら昼間からいろいろ屋台やお店が出てにぎわったいたようなのですが、私たちは夜の花火が目的だったので夕方から出かけました。

実はこの日、日本から送ってもらった「ゆかた」を着たのです。ずいぶん時間がかかりました。ゆかただけでなく、本物の着物を着るように「補整」をしたので、帯のほうではなくゆかたを着るのに時間がかかりました。

ボーイフレンドは「この本(私が貸した日本紹介の本)には「独身女性は「シマダ」に髪を結う」って書いてるけど、これにするの?」と、ちょっと日本文化を覚え出すとこれですから…。そんなわけないやん! 前日にもメールで念押しに、「君の"シマダ"を楽しみにしている」ですと。だいたい私、島田ってどんなんか知らんもん…。

1時間以上かかってやっと着終わりました。ルームメイトも「きれぇ~」と言って、自分のカメラで撮ってくれました。

その後ボーイフレンド到着。じつは日本の家族から彼に「甚平」と「草履」のプレゼントがあったのです。それを渡すと早速着てみていました。甚平のほうはぴったり。日本のサイズの LL でちょうどです。でもウエストはちょっと大きめで、ついてる紐で縛ってました。

ビッグフット

ところが草履は思ったより小さくて全く入りません。仕方がないので部屋の飾りにするそうです。

「特大」というのでないと無理なようですが、そういうのは普通のお店には無いらしく、東京の両国にでも行かないと無理ですかねぇ。

食事の後、ダウンタウンに出てバーでビールを飲んでから花火を見に行くことにしました。レストランでもバーでも私はちょっと目立ってましたよ。

花火は10時に上がると聞いていたので、そのころにバーを出て「どこ、どこ?」とうろついてました。「ぼ~ん!」と一発上がったので、「あ、あそこだ!」とその方向へ歩いて行くと、今度は別のところで「ば~ん!」。一体どこがメイン会場なのかわかりません。

そのうち雨が降りだし、結局花火は中止されたようです。で、あきらめて帰ってきたと言うわけです。

日本で見るおっきい花火が懐かしいです。ではまた。【第16話へ】

カリフォルニアミラマー大学

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