ELS 一覧

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2001年の5月から2003年の5月まで、丸々2年間、当時現役の留学生だったトシエさんが MIYACO に寄せて下さった日記です。当時から大分月日が経ちましたので、現在のアメリカ留学・生活事情にそぐわない箇所もありますが、当時の貴重な記録として、また、ひとつの読み物としてお楽しみ下さい。 【目次はこちらです】

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ナイアガラの滝

#25. (2001年08月27日)

先週の金曜日から日曜日にかけて「ナイアガラの滝」へ行って来ました。ナイアガラの滝はご存知のとおり、カナダとアメリカ(NY 州バッファロー)の国境にある2つの大きな滝です。

1つがアメリカ側にあり、もう1つがカナダ側にあります。どちらのサイドからも滝を臨むことはできますが、断然カナダ側の方が楽しいということで、私とボーイフレンドはカナダ目指して行くことにしました。

私の住む辺りからナイアガラの滝までは車で3~4時間で行けます。しかしこの日は交通渋滞もあり(と言っても日本のものよりずーっと進みます)、9時半にボーイフレンドの家を出発したのに到着したのは午後3時ごろでした。

先ほど言いましたように今回の旅行は国境を超えます。私のようなアメリカへの留学生は、学校が発行する I-20 という書類に学校側のサインがあれば簡単にカナダとの国境を行き来できます。

では私のボーフレンド(カナダ人)は里帰りだったのでしょうか? 私はこの日発見してしまったことがあります。私はカナダのパスポートを見たことが無かったので、初めて見れるぅ~と思っていました。ところが彼が持っているパスポートは何だか馴染みのあるやつ。表紙を読むと "The United States of America" と書いてあるではないですかぁ!

そうです。彼は正真正銘の「US シチズン」だったのです。実は、彼はお父さんの仕事の都合で生まれたのはアメリカのシアトルです。で、生まれて6ヶ月後にカナダに帰ってます。しかしこの国は生まれた国の国籍が取れる国なので、彼は、そう言う意味ではアメリカ人です。アメリカで生まれたことは知ってましたがまさか国籍まで持っていたとは…。何を基準に(生まれた国か、話す言葉か、国籍か)何国人と言うか、という疑問が沸いてきました。だって彼は US シチズンですが、税関での質問にしっかりカナダ訛りで答えてました。

さて、国籍の話はこの辺にして、宿に到着後、スニーカーとショートパンツに履き替え、滝を見に行くことにしました(当たり前。これが目的なんだから)。その宿は滝まで歩いて行けるというのが「売り」で、宿屋のおやじ、と言う感じのおっちゃんが、早口のカナディアン英語で(私は Canadish と呼んでます)、どこの朝食が安いとか、安いツアーがあるとか、今晩花火大会があるとかなどなど、まくしたててくれました。私は途中までいっしょに聞いていましたが、ついて行けないことに気付き、あとはあきらめボーイフレンドに任せました。

ナイアガラの滝

さて、滝を目指して5分ほど歩いたときに「滝どこ?」とボーイフレンドに尋ねると、「ほら、あれ」。何と、目の前にゴーゴーと轟音を立て、真っ白な水飛沫を上げる滝が目に入ってきました。「ぎゃ~、すごいぃ~」私は大声で叫びました。初めて見るナイアガラの滝、ちょっと感激して涙が出そうになりました。ボーイフレンドは数えられるだけでこれが4回目だそうで慣れたもんです。

滝の前では大勢の観光客が滝を覗きこんでました。見たことのある方はご存知でしょうが、ほんとにすごいです、この滝は。カナダ滝はちょうど馬の蹄鉄の形をしていて、エリー湖からの流れがオンタリオ湖に注ぐときに落差(約60メートル)があるために滝ができました。この滝、10年間で約30cmほどずつ侵食しているそうです。ということは、そのうちナイアガラの滝はオハイオのものになりますねぇ。何千年後のことでしょう…。

滝を体験するツアーがあり、カナダ滝の方は「霧の乙女号」という船に乗って滝のほぼ真下まで行きます。両方の滝に共通するのは、滝のそばまで歩いて行き、頭の上から滝をかぶると言うものです。船の方が全員青色のレインコートを、歩きのほうは黄色のレインコートを着ます。ですから私たちはそれぞれのアトラクションを「ブルーピーポー」「イェローピーポー」と呼んでいました。

先に言っておきます。私たちはこのアトラクションを両方とも逃してしまいました。ルームメイトは私たちより1日前に台湾からの友達と滝へ来ていました。家に戻った時にリビングルームでこの黄色のレインコートを発見したときは大声で叫んでしまいました。くやしい~。

それはともかく滝は本当にすばらしかったです。しかもどんな滝でもですが、上から見るということはあまりできないと思うのですが、水が勢いよく落ちて行くちょうど岩の角(かど)っこの所(わかります?)がなんとも言えない幻想的な色をしていて、洗濯機の中にいるような気分でした。滝もよ~く見ると、白いところと薄い緑色のところがあります。到着した日は天気もよく、滝に大きな虹がかかっていたのも美しかったです。

続きはまた今度。 【第26話へ】

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