ELS 一覧

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2001年の5月から2003年の5月まで、丸々2年間、当時現役の留学生だったトシエさんが MIYACO に寄せて下さった日記です。当時から大分月日が経ちましたので、現在のアメリカ留学・生活事情にそぐわない箇所もありますが、当時の貴重な記録として、また、ひとつの読み物としてお楽しみ下さい。 【目次はこちらです】

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MLB イチロー打てず試合中断

#60. (2002年08月26日)

夏休みも終わりです。明日から授業があります。3カ月も休んだので「社会復帰」 に時間がかかりそうです。特に何にもなかった夏休みでしたが、先週の金曜日に野球 のクリーブランド・インディアンズシアトル・マリナーズの試合を見に行きました。

この試合、私にとって初めての大リーグ観戦です。しかも第1の目的は「イチロー選手」を見にいくこと。

去年はチケットを取り損ねて BF を責めたものですが、今年は会社で観戦募集があったみたいです。で、たまたまチケットが取れたって感じですね。

BF の会社の友達夫婦と待ち合わせをして車1台で球場へ向かいました。インディアンズの本拠地「ジェイコブズ・フィールド」はクリーブランドの街の中心地にある球場です。

6時過ぎに街中に到着した私達は球場近くに駐車場を見つけることができませんでした。でも球場近くの駐車場は20ドルもするのです。しかし歩いても10分位のところの駐車場は4ドルなんです。そこへ車を停め、球場へ向かい ました。

試合は7時5分から始まるので(なんでこんな中途半端な時間なんでしょう?)、まずは腹ごしらえのためにそれぞれピザやホットドッグを買いました。

さて、その後自分たちの座席探しなのですが、結局入った入り口から一番遠い場所で、レフトとセンターの中間辺りの外野席でした。

私の住んでいる辺りであんまり日本人に会うことはないのですが、やはりイチロー選手が出るということもあり、ずいぶん日本人を見かけたり、日本語を聞きました。

しかし、基本的にはインディアンズの応援に行ったので「イチローガンバレー」みたいなパネルも作らず、イチロー選手のバッターボックスのときだけ応援することにしました。

ジェイコブズ・フィールド

ジェイコブズ・フィールドは4万3千余りの観客を収容できる大きな球場です。ここで色々と日本の野球観戦とは違うところに気付きました。

まず、日本のプロ野球のように1塁側がホームチーム、3塁側がヴィジターチームとは決まってないようなのです。私が観たときはインディアンズが3塁側で、マリナーズは1塁側でした。これは、こういう風に決まっているのか、それとも毎回違うのか…。毎回違うのなら1つ納得のいくことがあります。日本の野球観戦のように内野なら1塁側と3塁側、外野ならライト側とレフト側というように応援席が明確に分かれてないのです。多分アメリカほどの広大な国だとファンはその地元のチームを自然と応援するようになり、クリーブランドにマリナーズファンはあまりいないと見ました。ですから「応援団」みたいな鳴りものがなく、球場は静かです。試合が始まるとキャッ チャーがミットに受けるボールの音が球場中に響き、なんとも心地良いです。バッターが打てばその音が外野まで届きます。

以前、日本でもどこかのチームの試合で 「本日はラッパや太鼓の応援は禁止します」というのを実施していたことがあると思います。あれはあれで日本の風物なので私は好きですが、アメリカ風の野球応援もいいものです。日本の選手はあのうるさい応援の中でよくもバッティングや守備に集中できるなぁと思いますが。

さて、試合のほうですが、両者ともピッチャーがいいのかバッターが悪いのか、5回の表まで無得点で進みました。イチロー選手はと言うと、なんと3打席ノーヒット。 彼は今アメリカンリーグの首位打者ですが(あれ? 大リーグ全体でもかな?)、この日は良いとこなしでした。私が悔しがると、BF の友達が手をたたいて喜ぶ、といった様子。双眼鏡を持って行っていたのですが、その友達がイチロー選手を見て「なんで彼はこの暑いのにタートルネック着てるのや?」と指摘。そう言えば日本でもイチロー選手はよくタートルネックのアンダーシャツを着てましたよねぇ。彼は続けてますよぉ~。実にアメリカ的で良いですね。でも、シアトルに比べたらクリーブランドはずいぶん暑いから、それを知らずに(知らないわけはないと思うが)、タートル のアンダーシャツを持ってきてしまったのか…。ま、人の勝手ですが「我が道を行く」って感じでうれしかったです。

試合の前日から天気が悪かったのです。前の日は大嵐で、トルネードまで来そうだったんです。で、この日もちょっと雲行きが怪しかったのですが、5回の裏が終わったところで大粒の雨が降り始め、観客の多くは球場外へ出始めました。私たちも結局は座席を去り、友達夫婦が車を取りに行ってる間球場の前で待つことにしました。あとで考えると、なんでわたしたちも一緒に行かなかったのかと思います。待ってる間に、6回まで進んだようですが(次がイチロー選手の4打席目だったのですが、多分ノーヒットで終わったでしょう)、フィールドには白い、例の大きなシートが敷かれ、試合は中止となったと思います。テレビ観戦ならその後どうなったかって見れますが、嵐の真っ只中にいる私達はそれどころではないです。そこら中で稲光がし怖い怖い…。あんなきれいな稲光を大空に見たのも久しぶりです。

ようやく車が到着し、アクロン方面へ帰ってる間中、外ではずーっと稲光が続いていました。車の中が真っ白になるくらいの明るさです。ずいぶん怖い思いをしました。

結局試合を最後まで観戦することができずちょっと残念でした。テレビでもその後の様子を見ていないのでどうなったのかわかりません。イチロー選手のヒットも見れませんでしたし。でも、初めてのビール飲みながらの大リーグ観戦はいい経験でした。いい夕涼みです。 【第61話へ】

カリフォルニアミラマー大学

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