ELS 一覧

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2001年の5月から2003年の5月まで、丸々2年間、当時現役の留学生だったトシエさんが MIYACO に寄せて下さった日記です。当時から大分月日が経ちましたので、現在のアメリカ留学・生活事情にそぐわない箇所もありますが、当時の貴重な記録として、また、ひとつの読み物としてお楽しみ下さい。 【目次はこちらです】

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サマーセッション

#7. (2001年6月14日)

今週の月曜日から夏のセッションが始まりました。

アメリカの大学は9月が新学期で5月が卒業式です。多くのアメリカの大学は「セメスター制」をとっており、1年を2学期に分けます。1学期間は15週間です。

私の通う Kent State University もセメスター制ですが、夏休みの3ヶ月間に授業をとる「まじめな」または「暇な」学生も多くいます。私はどちらの学生の部類に入るかわかりませんが、この夏にいくつか授業を取ります。

夏の授業は学校によってシステムが少しづつ違うかもしれませんが、Kent は「Summer I, II, III」に分かれています。サマー I とサマー III は日付的に連続しており、それぞれ5週間ずつです。サマー II はこの2つの中間から始まり8週間から構成されてます。

5週間の授業だと楽そうに思うかもしれませんが、普通のセメスターの授業と同じ内容の講義のため、週に2回の授業ですが、1日「4時間」あります。私はこのサマー I に2クラス、サマー III に1クラスとっています。

私は最初の日記にも書いた通り "Speech Pathology" を勉強しています。あまり馴染みのない学問だと思いますが、日本では「言語聴覚士」や「言語治療士」などと呼ばれ、平成11年から(今日本は平成何年ですか?)国家資格として認められました。

子供であれば言葉の遅れを治療したり、大人であれば脳障害による言語障害(失語症など)の治療にあたる仕事です。

アメリカではこの分野が非常に発達していて、学校には1人以上このスピーチパソロジストがいます。大学院を出て国家試験に合格すればスピーチパソロジストとして働くことができます。

私は以前から言語に非常に興味があり、特に言語をつかさどる脳の機能に興味がありました。しかし一体何を勉強したらいいのかわからず、いろいろ模索した結果見つけたのがこのスピーチパソロジーでした。

サマー I で取っているのは、1つは成人の言語障害、特に失語症についての授業です。月曜日と水曜日の午後1時から4時50分まであります。しっかり試験は3回あり、来週の水曜日いきなり、その日までの授業でやったことプラス神経解剖学(これは自分で勉強しないといけない)の試験があります。

まさに私が勉強したかったことですが暗記はいやです。5週間に3回の試験ですから、ほぼ毎週試験があるように感じます。

私のルームメイトはこの授業を去年の秋にとっているので(15週間の普通の授業)、私にいろいろアドバイスをしてくれます。さすがに5週間しかないので、通常の授業ならあるはずのレポートは省かれています。それを考えると、夏にいくつかの授業をとるのもいいかもしれません。非常に集中的ではありますがレポートやプロジェクトは省かれます。この授業は修士課程のものです。

もう1つは「聴覚リハビリテーション」。火曜日と木曜日の同じく1時から4時50分までです。

これは必須科目なので修士課程のものではありません。クラスの人数も8人と少なく、しかも全員顔見知り。また、宿題や最終日にプロジェクトはありますが、試験はなく、成績も「合/否」でつけられるそうです。

何人かの学生は「簡単!」って言ってました。私は「簡単!」とは言えませんが、少し気持ちは楽です。もう1つの授業に集中できそうです。

勉強するのは楽しい(と私は思うのですが)ですが、いろんなことを詰めこんで試験に挑むときのプレッシャーは何度経験してもいやなものです。でも、それを乗り越えたときの充実感はすばらしいものです。

明日は金曜日で授業は取ってません。水曜日のテストのためと、土曜日にボーイフレンドに会いに行けるように明日は1日勉強です。今日はこの辺で。【第8話へ】

カリフォルニアミラマー大学

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